- 汗かきだが、どんな仕事を選んだらいいのか分からない。
- アパレル・食品業界で、汗かきさんは働くことができるのか知りたい。
- 他の多汗症の人は、実際にどんな仕事に就いているのか知りたい。
- 多汗症の人が、仕事をする時に注意するべきポイントはどこか?
汗かき、多汗症の人は、どんな仕事についたらいいのか、どんな仕事ならできるのかと悩んでいます。
それは汗のために、日常生活でも制限しているとが多くあり、仕事にもそれを当てはめ、自ら職業の選択範囲を狭めています。
しかし、多汗症でもできる仕事は多くあります。
汗かき侍は、多汗症で汗かきで、手も汗でベトベトですが、30年間、正社員として働いてきました。また、2回の転職も行い、それぞれの企業でしっかりと働き、一定の成果をあげております。
そこで、汗かき侍のこれまでの経験、知識から、汗かきさんが仕事を選ぶ時のポイントと、おすすめの仕事などをまとめています。
この記事を読むと、多汗症でも仕事の選択に希望をもち、自分のやりたくて、自分ができる仕事を見つけることができると信じています。
まず、一番言いたいのは、汗かきだからと言って、自分の職業選択を狭める必要はないということ。そして、同じ職業でも、その企業、職場によって、全然違うということ。それを踏まえて、自分の可能性を信じて、いろいろな仕事にチャレンジしてほしいです。
そのチャレンジ精神にプラスして、記事中の職業の選択のポイントなどを参考にすることで、自分にあった仕事を選ぶことができると信じています。
汗かきでもチャレンジ精神

これから、汗かき(多汗症)の人が仕事を選択する場合のポイントを、「汗が仕事に与える影響」「汗かきにも適した仕事の条件」「おすすめの具体的な仕事」の3点でまとめています。
しかし、それらはあくまで参考にするべき内容であり、私の経験上、汗かきさんでも、いろいろチャレンジするべきだと考えています。
最初から汗かきだからという点で制限するのではなく、普通の人と同じように、自分が得意なこと、苦手なこと、やりたいことを考えることから始めてください。
実際には自分のことを、自分でも分かっていないものです。その場合は、職選び本やナビゲーションブックを見てみたり、職診断・性格診断を受けてみるなどを検討してください。
また、興味を持った職業については、単発、短期でもいいので、実際に仕事をやってみて、少しでも経験してみるのもいいかもしれません。
汗かきというのも1つの欠点となるかもしれませんが、誰でも欠点の1つや2つはあります。
だから、もっと自由に職業を選択できるという思いで、いろいろな仕事にチャレンジしてくださいね。
汗かき(多汗症)が仕事に与える影響

ちょっとの汗かきでは、仕事に影響を与えることは少ないですが、レベル3のように汗が滴るような人だったり、レベル2で汗が水滴となるような人の場合、仕事上、支障がでることがあります。
大きく2パターンあります。
- 汗が直接的に、仕事で行う作業を影響を与える、障害になる。
- 汗かきということからくる精神的な障害
ここでは、汗が仕事に与える影響として考えられるものを載せています。
同じような汗かきな人によっても、その捉え方はまちまちです。自分が当てはまるかどうかを考えて、仕事選びの参考にしてください。
汗による作業効率の低下
以下のようなことが考えられます。
- 過度な汗によって、手や指が滑りやすくなることにより、作業効率が低下。
- 過度な汗を絶えずタオルなどで拭く必要があり、作業効率が低下。
- 過度な汗によって、精密機器などの故障の原因となり、作業自体が困難。
- 過度な汗により、他人に不快感を与え、業務に支障が出て、作業効率が低下。
汗による社交性の低下
多汗症の方には、汗のことを他人がどう思っているかが気になったり、他の人と比較して劣っていると感じたりと、自信を失っていることがあります。
そのような方の中には、知らず知らずのうちに、他人との接触をさけ、コミュニケーションを取らないなっているケースがあります。
コミュニケーションを重要視するような職種では、その結果、仕事に支障がでることがあります。
外部企業、お客様との関係構築の制約
私もそうですが、多汗症の方は、緊張によって、極度の汗をかくことがあります。
仕事でも、重要なプレゼンテーションや公の場での発言するような場に、緊張により多くの汗をかき、仕事に集中できないことがあります。
そのような経験をすると、対外的な仕事を避けるようになり、その結果、経験も積むことができず、外部企業、お客様との折衝ができない人材になってしまいます。
仕事の選択範囲の制限
汗かき(多汗症)の方は、いろいろなことを我慢したり、諦めていると思います。
仕事についても、同じで、この職業は無理かな、こんな時に汗がでるからダメだなぁと思って、諦めている人はいると思います。
汗かきの方は、先入観で実際にはできる場合でも諦めている仕事、本当に多汗症のレベルによっては難しい仕事などあり、仕事、職業の選択の幅が狭まっています。
たかが汗と思われるかも知れませんが、残念ながら、多汗症の人は、仕事、職業の選択の幅が狭まっています。
汗かき(多汗症)に適した仕事の条件

私が考える汗かきの人に適している仕事の条件を、あげています。
全て、満たす仕事はないかもしれませんが、自分にとっての優先順位を付けて、自分にあった仕事を考える手助けにしてください。
汗によって仕事に著しく問題がでない職場
上の影響のところでも書きましたが、精密機器などは汗に弱く、注意が必要です。
また、指紋がつきやすいもの、紙など濡れやすいものなどを扱う職場も注意が必要です。
ただ、職場によっては手袋を付けるところもあり、一概にダメという訳でありません。
エアコンや適切な換気が整った職場
シンプルに冷房がきいていれば、汗はかきにくく、作業がしやすくなり、また、汗を気にすることもなくなります。
ただし、部屋の温度管理をどのようにやっているは入社しないと分からないので、外部からは見分けにくい難点があります。
オフィスワークの職場
いわゆる事務作業をする職場です。
大体の場合、冷房がきいており、また、動くことも少ないので汗をかきにくい環境であることは確かです。
また、それぞれの席でプライベートな空間なので、自由に汗を拭くこともできます。
さらに、卓上扇風機をおいて使うことも、違和感がないこともメリットと言えるでしょう。
ユニフォームがない職場
汗かきにとっての悩みの一つに、服の汗シミがあります。
ユニフォーム、制服がなければ、自由に服を選べるので、汗が目立たない服を選択することができます。
また、ユニフォームがあっても、汗が目立たない色であれば、問題がありません。
リモートワークが可能な職場
コロナ下で急速に普及したリモートワーク、テレワークですが、当然、自宅で作業ができるので、温度調整もできるし、汗対策も自由にできる点がいいです。
また、対人的にもWeb会議などで行うため、汗、においを気にすることがなく、リラックスして交流できます。
外部との接触が少ない職種
外部の企業との打合せ、出張などが多いと、汗が障害となることがあります。
会議というのは緊張するもので、汗も多く出てしまい一人汗だくなんてこともあります。
また、外部企業への訪問するには、出張が必要で、電車、徒歩など、汗をかく場面も多く、お客さまのところに着いた時には汗だくということあります。
外で身体を動かす職場
これまでの条件とは異なり、汗をかいても不思議ではない、割とみんな汗をかいているような職場という意味で、挙げています。
建設業、土木業など、汗をかいている人がいても、不思議ではと思います。
汗に対する理解がある職場
ここでいう汗に対する理解がある職場とは、多汗症であることを話しても受け入れ、理解してくれる上司がいる職場のことをさします。
ただし、これは入社しないと分からないかもしれないです。
これはあるかどうか分かりませんが、この条件を必須にするなら、履歴で多汗症を書いてみるのもいいかもしれません。
面接のときに、多汗症についてしっかり質問してくれ、受け入れてくれるのであれば、それは素晴らしい職場だと思います。
ストレスの少ない職場
多汗症はストレスによって、汗の量が変わることがあるので、ストレスが少ない職場というのは適していると言えます。
また、ストレスがかかったときの汗は、においが強い傾向もあり、汗+体臭の問題となるので、できれば避けたいところです。
汗かき(多汗症)におすすめの仕事10選

筆者が考える汗かきの人に適している仕事(職種)を、あげています。
これが全てではありませんが、参考にしてみてくださいね。
プログラマー/システムエンジニア
筆者の現在の職業です。
企業によっては、テレワークできるところも多く、最適だと思います。
ただし、能力があがってくると対外的な作業も発生することがあるので、コミュニケーションを苦手としている場合は注意が必要です。
デジタルマーケティング
インターネットを利用して、商品を販売していく戦略を練ったります。
プログラマー同様に、テレワークできるところも多く、最適だと思います。
イラストレーター
デザインの勉強をする必要がありますが、誰にでもできることではなく、能力を身についておくと重宝されます。
プログラマー同様に、テレワークできるところも多く、最適だと思います。
データ入力、事務
いろいろなデータ入力業務があります。
それぞれの会社の仕組みがあるので、テレワークはできないこともあるが、デスクワークなので、自由度は高いです。
卓上扇風機、ハンカチなど使って、汗を処理できるので、対応しやすいです。
コールセンター
コミュニケーションを苦としない人には、おすすめの仕事です。
最近は自宅で出来ることもあります。
ただし、クレーマーにあたることもあるので、ストレスにも注意が必要です。
飲食店(キッチン)
これまでの仕事とは逆の発想で、汗をかいても、目立たないという意味でおすすめです。
キッチンは年中、暑く、汗をかいていても違和感は無いです。
製造ライン作業
製造ラインでも、製品によりいろいろありますが、冷房が聞いている職場、逆に暑くて汗をかいていても違和感がない職場など、多汗症にあっている職場もあります。
タクシー運転手
タクシー運転手は、冷房を付けた車で仕事ができる点で、汗かきさんにとっては、都合がいいです。
また、白い手袋をつけていても、違和感がなく、手汗にも対応できます。
土木作業員
外で作業することが多く、汗をかいていることで、指摘を受けることは少ないと思います。
また、汗かきというのを言っても、そのまま「へー」と流れていくようなイメージもあります。
その他
その他にも、医療系で仕事、介護の仕事、販売業、営業、事務職、観光業、医者、警備員、インストラクターなどでもいいです。
まとめ

汗かき(多汗症)の方が仕事を選ぶ場合は、以下の手順で選択することをおすすめします。
- 自分が得意なこと、やりたいことをリストアップする。
- 「汗が仕事に与える影響」のうち、特に自分に当てはまるものをピックアップする。
- 「汗かきにも適した仕事の条件」のうち、特に自分に当てはまるものをピックアップする。
- これらの3つの条件を満たす職業、および、「おすすめの具体的な仕事」を参考に、職業を選択する。
私は、現在、システムエンジニアをやっております。
この職業を選んだ理由は、「パソコンでの作業が好き」「IT業界の成長性」「事務の仕事」「コミュニケーションにそこまで苦手意識は無かった」点です。
この記事を読んで、自分の頭の中が整理でき、自分にあった職業、仕事を見つける手助けが少しでもできると嬉しいです。