- ギターをやりたいが、手汗がひどくて、うまく引くことができない。
- 手汗でギターの弦がすぐに錆びて困っている。
- ギターでライブに出たいが手汗で演奏ミスが多い。
- 多汗症だが、ギターをしたいので、対策を知りたい。
- ギターを引いていると汗でベトベトして、キュキュと音が鳴って困る。
汗かき侍の高校生のころギターを流行りで始めたが、手汗で演奏できずに断念しました。当たり前ですが、ギターは手で引く楽器で、弦を抑えたり、滑らしたりと繊細なタッチが要求されるからです。
汗かき侍は、30年間、多汗症と共に生活してきましたが、その中でいろいろな対策を試行錯誤してきました。
そこで、この記事では、汗かき侍のこれまでの経験、知識、その他の多汗症の方からの情報をもとに、汗かきさんでも、ギターを楽しむことができる対策をまとめました。
この記事を読むと、手汗を抑えてギータの演奏を楽しむことができる方法や、汗によるギターの錆などを防ぐメンテナンスの方法を知ることができます。
具体的には、指板潤滑剤、コーティング弦などのギター専用のアイテムの使用や、手汗専用の制汗剤の使用など、さまざまな観点から対策を紹介しています。
この中から自分にあった方法を探して、ギターの演奏を楽しんでくださいね。
手汗がギターに与える影響

手汗が多いとギター演奏、ギター自体の品質にどんな影響を与えるのかということをまとめています。
多汗症の人はもちろん、そうでない人も汗と楽器の関係について考えてみてくださいね。
ギターの中でもアコースティックギター、エレキギター、ギター以外でもベース、バイオリンなどの官弦楽器についても、注意した方が良い内容になるので参考にしてください。
ギター演奏に悪影響を与える
指板や弦の部分が汗で滑りやすくなったり、逆にネックの部分が滑りにくくなったり、ピックが汗で滑って落としてしまったりと、手汗が出ると演奏しにくいです。
また、汗が気になり、集中力が散漫になり、演奏を失敗したりもします。
さらに、厄介なことに、汗を気にすればするほほど、緊張すればするほど、汗が出てくるので、演奏に支障がでるという悪循環に陥ります。
誰しも緊張した時は汗をかくものですが、多汗症の人は、さらに大量の汗をかくので、ギターの演奏にいい影響は与えません。
手汗を適切に処置して、ギター演奏を楽しむことができるようにやっていきましょう。
弦が錆びやすくなる
ギターには、弦をはじめ、いろいろな部分で金属パーツが利用されています。
当然、金属は空気中の水分で酸化することで錆ます。
手汗が多い人の場合、弦など手で触る部分は、特に錆が発生し、弦の交換ということになります。
ギターには、弦以外にも、サビる部分は多くあり、汗は放置しているとギター本体の劣化・寿命の低下に繋がります。
適切な処置をして、ギターの劣化を防ぎましょう。
指板が汚れやすくなる
ギターの指板は、もちろん、手で一番触ります。多汗症の場合、手汗により弦が錆びて、それが指板に着いたり、手汗により手垢が多く出て、指板に着いたりと、汚れがひどくなります。
また、ギターの種類によりますが、ギター表面は、光沢のある加工がされているもの多くあります。汗が出た手で触ると、汚れて手の型がついて汚くないります。
このように、サビ以外にも、手汗が多いとギター自体の汚れもひどくなります。
その結果、多汗症の人は、ギターのメンテナンス、掃除も普通のひとより、多くの時間をかける必要があります。
手汗でギター演奏に困っている声
X(Twitter)でも、いろいろな声があがっています。
手汗を多くてもギターを楽しむ対策7選

本題のギターへの手汗対策ですが、手汗が出る前提で手汗が出た時の対処方法と、手汗自体が出るのを防ぐ対策とあります。
1つの対策だけで解決することはできないので、自分にあった対策をいくつか組み合わせて対策してくださいね。
タオルで手汗を拭く
シンプルな方法でタオルで手汗を拭くことで対策ができます。
演奏中はできませんが、曲と曲の間なら拭くことができます。
演奏会など客前で演奏している場合は、腰にタオルを付けておく、首からタオルをかけておくなど、さり気なくタオルを身に着けておいて、さり気なく汗を拭くといいですね。
ギターを拭く
手汗を拭くのと合わせて、ギターも汗を拭いてください。
演奏後に、専用のクロスなどで拭いてください。
後述の弦の錆対策としても有効です。
滑り止めピックを使う
汗でピックが滑るのを防ぐために、滑り止め素材を使用したピックを利用しましょう。
ピックの表面にグリップ・サンド加工が実施されて、グリップ力が向上したものなどがあります。
指板潤滑剤をつかう
指板潤滑剤を使うことで、次のような効果が得られます。
・滑りが良くなり弾きやすくなる
・滑りが良くなりチューニングも安定する
・長時間使用した弦でも新品同様の滑りになる
・防錆効果がある
・クリーニング効果がある
・効果は長持ちする
このように、手汗で滑りにくくなる部分が改善されます。
なお、指板潤滑剤はスプレータイプなどありますが、スティックタイプがおすすめです。
ベビーパウダーを使う
一般的な手汗対策として、ベビーパウダーを使う方法があります。
ベビーパウダーを塗ると、さらさらになって滑りが良くなるので、ギター演奏がしやすです。
ベビーパウダーは、タッチパネルを使うゲームで、滑りが悪い時に利用されたりします。それと同じ考え方ですね。
扇風機で風を手にあてる
実際の演奏時は難しいですが、ギターを練習する時には、扇風機は有効です。
パソコンをする時などに、卓上扇風機を手にあてて作業するのと同じです。
風を手元にあてることが重要です。
手汗用の制汗剤を使う
手汗に対応した制汗剤は、成分(クロルヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、フェノールスルホン酸亜鉛)の種類、タイプ(クリーム、ジェルタイプ、ローション、スプレーなど)の種類など多数あります。
自分の重症度、症状、相性などに合わせて、選択する必要があります。いろいろなものを試してみてください。
おすすめの商品
・フレナーラ
・テサラン
手汗によってギターが錆びるのを防ぐ対策4選

手汗が多い人がギターを引く時に困ることの、上位に錆があります。
錆を防ぐ方法を4つあげているので、参考に対策してみてくださいね。
演奏前後は手を洗う
演奏時の対策と同様に、手洗いは簡単にできる方法なので、やっておきましょう。
特に演奏後も手を洗い、手汗を十分にとってから、ギターのメンテナンスを行ってください。
演奏後はクロスで掃除する
これもシンプルな方法ですが、汗を拭くことです。
ただし、これだけでは不十分で錆てしまうこともあります。
前述の指板潤滑剤なども使って、メンテナンスしましょう。
コーティング弦で対策
コーティング弦を使うのが一番、効果が高いです。
費用面では、通常の弦よりも、1.2~1.5倍程度、高いですが、錆て交換することを考えると経済的です。
表面のコーティングがピックなどで取れてしまうと効果がなくなるので、定期的な交換は必要になります。
おすすめの商品としては、エリクサーのポリウェブとナノウェブです。音質などは個人の好みなので、お試しください。
ケースに乾燥剤を入れる
手汗に関係なく、楽器にとって、湿度調整は重要です。
楽器先頭の乾燥剤として、「フェルナンデス DR DRY 湿度調整剤 楽器用」といのがあるので、試してみてください。
ただし、乾燥しがちな冬などに乾燥剤を入れっぱなしにしておくと、乾燥しぎてヒビが入ってしまうこともあるので、注意してください。湿度調整は重要です。
ギター演奏と汗の関係

多汗症の人以外でも、お客さんの前で、ギターを引くという行為自体が、手汗を増加させる要素を持っています。
精神的発汗と言われ、いわゆる緊張すると手汗が出るというのは、「精神的発汗」のことです。
これの厄介なところは、その手汗を意識すると、さらに手汗が出るという悪循環に陥っていますところです。
さらに、さらに、増えた手汗は、演奏しづらくし、演奏のミスを誘発して、さらに緊張という悪循環になります。
この「緊張→手汗→手汗→演奏ミス→緊張」のメカニズムを知っておくだけでも、手汗に対処できます。
まとめ:手汗が多くても対策次第でギターは楽しめる

いろいろな対策をお伝えしましたが、多汗症で手汗が多い人でも、趣味でギターをひくことは、全然、問題なくできます。
もし、趣味を充実させたい、少しでも対策してもっとうまく演奏したい、ライブなどで演奏してみたいなど、考えている人は、ぜひ、記事に挙げた対策を実施してみてください。
なお、特におすすめの対策は以下です。この対策を優先的に実施してもらえると良いかもしれません。
- ギターを拭く
- 指板潤滑剤をつかう
- コーティング弦を使う
- 手汗用の制汗剤を使う
- ギター演奏と汗のメカニズムを知っておく
ギターという趣味を持ち、ストレスが発散できれば、多汗症にも良い結果が現れるかもしれません。
対策をうまくとりいれて、楽しくギター演奏ができるようになることを祈っております。